ベヴェニスティ氏との対談相手、上村英明氏の重要書、『先住民族の「近代史」』

上村英明『先住民族の「近代史」――植民地主義を超えるために』(平凡社、2001年)

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 まもなく来日のメロン・ベンヴェニスティ氏。その対談相手である上村英明氏の重要書がこれです。先に『知っていますか? アイヌ民族 一問一答』を紹介しましたが、こちらはアイヌだけに限定されず、世界の近代史における先住民族を扱っています。

【目次】
第一章 近代オリンピックと先住民族
第二章 アイヌ民族と「日本人」の極地探検
第三章 近代国家日本と「北海道」「沖縄」の植民地化
第四章 大規模「水銀中毒」と先住民族
第五章 「合州国」と「国際連合」を生み出した先住民族
第六章 核開発と先住民族の「核植民地」


 近代がその近代化のプロセスの核心において、先住民族との暴力的な関係を内在させていることを、本書は広く深い視野から説得的に論じています。日本、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ロシア、、、大国という大国はみな「周辺」を領土化していく過程で、先住民を排除したり、利用したりしてきました。そして、いまもなお、「植民地主義的」要素をさまざまなかたちで残しています。

 16日も素晴らしい対談が期待されます。

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先住民族の「近代史」―植民地主義を超えるために (平凡社選書)
平凡社
上村 英明

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