今日の朝日新聞の書評で、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』が取り上げられました

サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ――パレスチナの政治経済学』
(岡真理、小田切拓、早尾貴紀=編訳、青土社、2009年、2600円)


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 年末に編訳・刊行した、サラ・ロイの本が、今日の朝日新聞の書評面で取り上げられました。評者は小杉泰氏。
 コンパクトにポイントを紹介していただき、最後に、「編訳者の丁寧な解説もあって読みやすい」とのお言葉をちょうだいしました。ありがたいかぎりです。

 ガザ攻撃から1年。この年末から年始にかけての時期をちょうどイスラエル/パレスチナですごしましたが、イスラエルのなかでも、西岸地区のなかでも、もはや「ガザ」は見たくないもの、触れたくないもの扱いの感があります。でも、問題は何も変わっていません。いまだからこそ、占領の構造的な問題を直視しなくてはなりません。本書は、この問題に正面から取り組んだ、稀有な日本語の本です。
 「現地に行ってきました、こんなひどい状況です」、ということを伝えるパレスチナ本は山ほどあります。ベテラン・ジャーナリストたちもそんな本ばかり出してきました。でもそれだけでは、批判力も弱ければ、現状を変えていく力にもなりません。
 この期に、一人でも多くの読者に、サラ・ロイの仕事が伝わることを願っています。朝日新聞の書評は、その意味でもたいへんにうれしいものです。

 なお年末に、「週刊金曜日」で本橋哲也さんが、東京新聞の「今年の3冊」で臼杵陽さんが、それぞれ取り上げてくださいました。こちらにも感謝です。

ひとつの社会全体が崩壊しようとしている
「パレスチナ問題」 を経済学的に分析し、世界的に注目される著者が明らかにするイスラエルの占領の実態と国際社会の援助の行方。ホロコースト生存者の娘という出自から問う、人間の記憶と倫理への思考。
【目次】
序章 ガザ地区とパレスチナ占領の概要およびサラ・ロイの仕事  早尾貴紀

PART 1
第1章 もしガザが陥落すれば・・・・・・ 二〇〇八年一二月二六日 サラ・ロイ
第2章 ガザ以前、ガザ以後 イスラエル‐パレスチナ問題の新たな現実を検証する  サラ・ロイ
第3章 「対テロ戦争」 と二つの回廊  小田切拓

PART 2
第1章 ホロコーストからパレスチナ‐イスラエル問題へ  サラ・ロイ
第2章 〈新しい普遍性〉を求めて ポスト・ホロコースト世代とポスト・コロニアル世代の対話  サラ・ロイ × 徐京植


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ホロコーストからガザへ パレスチナの政治経済学
青土社
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