訃報:マサオ・ミヨシ氏、佐藤レオ氏、、、「抵抗」を問い、求めた人たち

マサオ・ミヨシ、吉本光宏、『抵抗の場へ――あらゆる境界を越えるために マサオ・ミヨシ自らを語る』、洛北出版、2007年

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 以前ここでも取り上げたことのあるマサオ・ミヨシ氏が亡くなりました。
 『抵抗の場へ――あらゆる境界を越えるために』というインタヴュー集が洛北出版から出ています。
 戦争体験、アメリカ移住、反戦運動、民主主義への問い、越境する知識人としての覚醒、、、80歳を越えていたでしょうか。知的遺産を残して、長い旅路に一区切り。お疲れさまでした。

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 本を書く人ではないですが、ドキュメンタリー映像作家の若い友人が急逝しました。佐藤レオさん。
 パレスチナの占領問題を撮った『ビリン・闘いの村』という作品は、広く上映されました。僕も関わっているミーダーン(東京)や、パレスチナと仙台を結ぶ会でも上映しましたし、自主上映だけでなく渋谷アップリンクなどでも。
 この作品に取りかかる前の2004年頃、僕がエルサレム在住だったときに、取材に来ていたレオさんに初めて会いました。その後、もう一度ぐらい現地で。そして僕も日本に戻り、東京でも会うようになって、レオさんから、『ビリン・闘いの村』の公式サイトを立ち上げたので、「解説」とか「用語説明」を書いてもらえないかと頼まれ、協力もしました。

『ビリン・闘いの村 ーパレスチナの非暴力抵抗ー』公式サイト
 そこに僕は解説として、
「パレスチナ少史、および「暴力/非暴力」についての若干の考察」
 という文章を寄せました。そして用語解説と。

 本当にまじめな人で、アラビア語も勉強していたし、本もいろいろ読んで勉強していました。そして、彼も次の仕事をと考えていたでしょうし、僕もまた手伝えることがあれば、協力したいと思っていました。
 とても残念でならないし、悔いが残ります。

 せめて、彼の遺した作品がさらに一人でも多くの人に観られることを願っています。

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 立て続けに飛び込んできた二つの訃報。
 くしくも、二人に共通するものが「抵抗」でした。残された僕たちに対する課題です。

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