政権交代・新内閣って言うけれど――『季刊ピープルズ・プラン』最新47号「日本国家はどこへ向かうのか」

『季刊ピープルズ・プラン』47号(2009年夏号)特集「日本国家はどこへ向かうのか」

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 民主党が大勝した衆院選が終わり、今日にも現麻生内閣が総辞職し、鳩山新内閣が発足。政権交代だ、チェンジだって言うけれど、いったい何が変わるのか。結局変わらないアメリカの中東政策のようなことになるのか。
 ピープルズ・プラン研究所の刊行している季刊誌『ピープルズプラン』の最新号47号は、この機会に「日本国家の行く先」を正面から問うた力強い特集。

 白川真澄「特集にあたって」より抜粋。
 しかし、民主党のマニフェストには、一連の政策の前提になる社会ビジョンが見当たらない。それは、先に挙げたような現在の日本社会の現状を変えるための基本課題を柱とするオルタナティブな社会の構想である。この社会ビジョン(民主党なりの)の不在は、致命的である。一方で労働者の権利と生活の保障、小規模農家を含む個別所得補償制度の導入を提唱しながら、他方でWTO交渉の早期妥結やFTAの推進、「貯蓄から投資へ」の加速といった新自由主義政策を主張するといった支離滅裂ぶりも、そこから来ている。めざすべき社会ビジョンが明確でないかぎり、新政権の政策がその時々の国際的・政治的・社会的な力関係によってご都合主義的に右往左往することは避けられない。本号では、政権交代の可能性を睨んで、日本国家の現状の詳しい分析に加えて、私たちなりの社会ビジョン(日本社会の現状を変えるための基本課題)を明確にしながら、その観点から民主党の政権政策を批判的に論じるようにした。


 巻頭座談会は、太田昌国×竹信三恵子×山口響「迷走する日本国家――政権交代のなかで」。また編集長の白川真澄氏が巻頭言に続き、より具体的に民主党のマニフェストの批判的分析「総選挙――マニフェストから見えてくる新政権」。
 防衛(軍事)関係では、杉原浩司「「北東アジア非核・非ミサイル地帯」へ踏み出す時」、および、池田五律「ソマリア「海賊」対処派兵とその後に来るもの」。
 右傾化・改憲問題・天皇制については、太田昌国「改憲潮流と右翼イデオロギーの現在」、および、桜井大子「象徴天皇制を意識的に受け入れる社会づくり」

 それから、政権交代とは直接関係はないが、青山薫「変化する日本の入国管理政策」が重要。青山さんは、ここでも紹介したのことのある『「セックスワーカー」とは誰か――移住・性労働・人身取引の構造と経験』(大月書店)の著者。

 また、先に政権交代をしたアメリカ・オバマ新政権についても、対談:ダグラス・ラミス×武藤一羊「オバマのアメリカ帝国」が、批判的かつ多面的に議論をしている。

 特集外記事も含めて、目次の詳細はここ

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(↑まだアマゾンでは47号のデータが入ってませんでしたので、とりあえず46号を入れておきます。)