『排除型社会』の続編――ジョック・ヤング『後期近代の眩暈』

ジョック・ヤング『後期近代の眩暈(めまい)――排除から過剰包摂へ』、木下ちがや・中村好孝・丸山真央=訳、青土社、2008年

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 前回挙げたジョック・ヤング『排除型社会』(洛北出版)の続編となる本。ついでに紹介。
 「排除」が単純な一国内での排除傾向で済まず、同時にそのグローバル化が進行するのはなぜか。世界規模で労働力の流動化・不安定化や、伝統的コミュニティ(家族)の崩壊が起こる。つまり、福祉国家的な包摂社会を捨て、ネオリベラリズム的な排除社会になったところで、個人の自由は喪失してしまうという逆説が生じている。本書では、この「逆説」に焦点を当て、オルタナティヴ提言へさらに議論を進めている。
【目次】
第1章 境界線を越えて
第2章 ゆらぐ二項対立ビジョン
第3章 復讐心の社会学/違犯の犯罪学
第4章 カオスと秩序の再編
第5章 労働の衰退と不可視化された使用人
第6章 社会的包摂と労働をつうじた代償的救済
第7章 境界を越える――風雨吹きすさぶ海岸に
第8章 テロリズムと「反テロ」というテロリズム
第9章 排除型コミュニティ
第10章 他の場所への道

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後期近代の眩暈―排除から過剰包摂へ
青土社
ジョック・ヤング

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社会的包摂を目指した ...
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