6月13日『在日音楽の100年』シンポのコメンテーター平井玄氏の最新評論集『千のムジカ』

平井玄、『千のムジカ――音楽と資本主義の奴隷たちへ』、青土社、2009年

画像


 今度する宋安鍾さんの『在日音楽の100年』刊行記念シンポ、のコメンテーターのお一人の本。同じ青土社の同じ編者さんが担当。
 平井氏は、『路上のマテリアリズム』『破壊的音楽』以来、縦横無尽に音楽を軸にした批評を展開してきました。そこに近現代思想を織り交ぜながら、歴史と現在、政治と経済と文化とに切り込んで。

 音楽と思想と言うと、やはりテオドール・アドルノとその「弟子」エドワード・サイードがいることもあって、平井氏の著書には、かなりユダヤ/アラブあるいはイスラエル/パレスチナの問題が触れられています。僕自身は、あまり音楽的な素養もないこともあって、そっちのほうの関心に引きつけて読んでしまっています。
 本書でも随所に。部分的に、鋭いなと思うところもあり、そういう視角もあるかと勉強にもなります。

 6月13日、合評会ではどのようなコメントをくださるのか、楽しみです。

【目次】
1 ドゥルーズ/サイード/マルクス
2 音の統治術/反乱術
3 マサダ/音楽のディアスポラ
4 傷の歌――アモス・ギタイの映像をめぐって
5 パラレルとパラドックス――サイードの長い近代
6 ガーヴェイの亡霊とマイルス
7 後ろに向かって前へ聴く
8 コザの長い影――「歌の戦場」を励起する


にほんブログ村 本ブログ 学術・専門書へ