グルジアとロシアに挟まれた南オセチアの帰属問題ーーその背景的知識の確認のために

北川誠一、前田弘毅、廣瀬陽子、吉村貴之(編著)、『コーカサスを知るための60章』、明石書店、2006年

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 グルジア領内にある南オセチア共和国で、グルジアとロシアとのあいだで戦争状態になってから半月余。
 ちなみに、北オセチア共和国は、国境を挟んでロシア側に。つまり、オセチアは二つの国家に別れているかたちになっています。
 パレスチナ/イスラエルも知人からは「複雑すぎてわかりにくい」と言われますが、オセチアも含むこの地域「コーカサス」も負けず劣らず込み入っています。黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地域には、他にも、チェチェン、アルメニア、アゼルバイジャンなども含まれています。

 この地域について私にレクチャーしてくれたのは、友人の吉村貴之氏。吉村氏の専門はアルメニアですので、ナゴルノ・カラバフ問題などについて、いろいろ教えていただきました。そして彼も編著者の一人である本書、『コーカサスを知るための60章』は、この地域一帯について知る基本文献です。
 本書の編著者の一人、廣瀬陽子氏が、絶妙のタイミングで『コーカサス 国際関係の十字路』(集英社新書、2008年7月)を紛争勃発直前に刊行していましたので、「紛争」にのみ焦点を当てるのであれば、こちらの本もお勉強になります。
 が、紛争だけでなく、歴史や文化や経済も、ということであれば『60章』のほうをどうぞ。

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