早尾貴紀:本のことなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 封鎖下のパレスチナ・ガザ地区へ物資を運ぶ支援船がイスラエル軍に襲撃、10人以上が死亡!

<<   作成日時 : 2010/05/31 22:13   >>

トラックバック 0 / コメント 0

サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ――パレスチナの政治経済学』(岡真理・小田切拓・早尾貴紀=編訳、青土社、2009年)

画像


 今日のニュース速報で、封鎖下にあるパレスチナ・ガザ地区に医療品や食糧や建築資材を積んだ支援船団が、イスラエル軍によって急襲され、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷したとのこと。海外NGO・人権活動家が中心の船団に対する攻撃であり、国際的な非難も強まるだろう。
 それにしても、イスラエル軍の狙いが見えにくい暴挙だ。主として攻撃を受けたのはトルコの船で、イスラエルとトルコのあいだでは、これまで何度も軋轢があった。イスラエルが、「ヨーロッパからの支援船」ではなく「ムスリム同胞の支援船」とみなして、それで標的となった可能性はあるだろう。

 しかし、事件そのものが注目されるよりも、ガザ地区の封鎖・監獄化こそが真に問題視されなくてはならない。
 イスラエルの占領政策にとってそもそもガザ地区とは何なのか、そして「一方的撤退」(2005年)あるいはハマス政権発足(2006年)以降に、ガザ地区はどうなっていたのか、これを正確に理解しなければ、問題の真相は分からないだろう。
 サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』は、この要求に応えられる日本語で唯一の書物だ。

にほんブログ村 本ブログ 学術・専門書へ


ホロコーストからガザへ パレスチナの政治経済学
青土社
サラ・ロイ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

封鎖下のパレスチナ・ガザ地区へ物資を運ぶ支援船がイスラエル軍に襲撃、10人以上が死亡! 早尾貴紀:本のことなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる