テーマ:文化

在日朝鮮人文学の起源をあらためて探る、ヂンダレ研究会『「在日」と50年代文化運動』(人文書院)

ヂンダレ研究会編、『「在日」と50年代文化運動ーー幻の雑誌『ヂンダレ』『カリオン』を読む』(人文書院、2010年)  不二出版から復刻刊行された『ヂンダレ・カリオン』(全3巻/別冊1)をもとにしたシンポジウムの記録に、さらに論考と資料を加えて一冊に。  シンポは、復刻に当たった細見和之氏の司会のもとに、若い世代の研究者や…
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廣瀬純:人文系入門書選書フェア「死ねキャピタル!」――廣瀬純『シネキャピタル』洛北出版

廣瀬純、『シネキャピタル』、洛北出版、2009年  洛北出版ブログによると、新宿西口ブックファーストにて、廣瀬純・人文系入門書選書フェア「死ねキャピタル!」を実施中とのこと。今度行ってみよう。  先に開催された京都ブックファーストでの廣瀬純選書フェア「先走りしようぜ!」については、ウラゲ☆ツブログに写真あり。  本…
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「ディアスポラ」がユダヤ人・パレスチナ人の体験と東アジアとを架橋する――徐京植『ディアスポラ紀行』

徐京植、『ディアスポラ紀行――追放された者のまなざし』、岩波新書、2005年  最近ある場で、『ディアスポラから世界を読む』(共編、明石書店)について、主に自分の書いた「ディアスポラと本来性」を中心に話をしたところ、一部の参加者から、「ヨーロパのユダヤ人差別とか、パレスチナ/イスラエル問題とか、でもやっぱり遠い世界のことと…
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民俗学と知識人の役割/小川徹太郎『越境と抵抗――海のフィールドワーク再考』

小川徹太郎『越境と抵抗――海のフィールドワーク再考』、新評論、2006年  日本の漁村のフィールドワークをしている親しい研究者の友人がいて、しばらくぶりに二人でゆっくりと話をした。とても大切な友人で、多くを教えられている。  彼から薦められたわけではないけれども、会った後になってこの本を思い出した。  著者の小川徹…
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スペイン語圏文化・文学研究から紡ぎだす「もう一つの言説実践」――杉浦勉『霊と女たち』

杉浦勉、『霊と女たち』、インスクリプト、2009年  本書は、一年前に急逝されたスペイン語圏文化研究者、杉浦勉氏の死後編集の論文集だ。  死後編集でありながら、慕っていた友人らが、いかにも遺稿集という形にせずに、一冊の完結した書物として編纂されている。この編集方針は、梅木達郎『支配なき公共性』(洛北出版)を彷彿とさせる。…
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李静和(編)『残傷の音――「アジア・政治・アート」の未来へ』(岩波書店、2009年)、刊行です

李静和(編) 『残傷の音――「アジア・政治・アート」の未来へ』  (岩波書店、2009年)  李静和さんを中心に進められてきたプロジェクト「アジア・政治・アート」の記録であり、一つの到達。  在日朝鮮人アーティストと沖縄のアーティストを軸としながら、東アジアにおける戦争と政治とアートとを、越境しながら接続する稀有な試…
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『排除型社会』の続編――ジョック・ヤング『後期近代の眩暈』

ジョック・ヤング『後期近代の眩暈(めまい)――排除から過剰包摂へ』、木下ちがや・中村好孝・丸山真央=訳、青土社、2008年  前回挙げたジョック・ヤング『排除型社会』(洛北出版)の続編となる本。ついでに紹介。  「排除」が単純な一国内での排除傾向で済まず、同時にそのグローバル化が進行するのはなぜか。世界規模で労働力の流動…
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「監視社会反対」を叫んで逮捕されるこの頃、ジョック・ヤング『排除型社会』を読む

ジョック・ヤング、『排除型社会――後期近代における犯罪・雇用・差異』、青木秀男・伊藤泰郎・岸政彦・村澤真保呂=訳、洛北出版、2007年  先日、防犯カメラ付き自動販売機を破壊したとして、19歳の少年(会社員)が逮捕されました。この防犯カメラ&警察への通報機付きの自動販売機は、警察とコカ・コーラ社とが協力したもの。「お助け自…
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ロマ/ジプシーの「移動の痕跡」を音楽から辿る関口義人の二著、渾身のルポルタージュ

関口義人、『ジプシー・ミュージックの真実   ――ロマ・フィールド・レポート』、青土社、2005年 関口義人、『オリエンタル・ジプシー   ――音・踊り・ざわめき』、青土社、2008年  これまで、宋安鍾『在日音楽の100年』(青土社、2009年)や、平井玄『千のムジカ』(青土社、2009年)を紹介してきましたが、こ…
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重要な栗本薫論、石田美紀『密やかな教育――〈やおい・ボーイズラブ〉前史』――栗本薫の訃報に触れて

石田美紀、『密やかな教育――〈やおい・ボーイズラブ〉前史』、洛北出版、2008年  作家・評論家の栗本薫/中島梓が亡くなった。  新聞各紙は、訃報や追悼文を掲載し、一様に、シリーズ100巻を越え未完に終わった『グイン・サーガ』のことばかりに触れている。  けれども、栗本薫/中島梓については、振り返って再評価すべき事柄が…
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6月13日『在日音楽の100年』シンポのコメンテーター平井玄氏の最新評論集『千のムジカ』

平井玄、『千のムジカ――音楽と資本主義の奴隷たちへ』、青土社、2009年  今度する宋安鍾さんの『在日音楽の100年』刊行記念シンポ、のコメンテーターのお一人の本。同じ青土社の同じ編者さんが担当。  平井氏は、『路上のマテリアリズム』『破壊的音楽』以来、縦横無尽に音楽を軸にした批評を展開してきました。そこに近現代思想を織…
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細川周平『遠きにありてつくるもの』合評会シンポジウム(1月25日/東京)

 以前にも取り上げたことのある本書の合評会を開催します。以下が開催要綱です。  なお主催は、CAPP(アジア太平洋研究センター)で、『ディアスポラと社会変容』を出したところです。    *   *   * ディアスポラ研究会シンポジウム「うたに響くディアスポラ:番外編 細川周平『遠きにありてつくるものーー日系ブ…
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言語・唄・芸能から読み取る日系ブラジル人の「故郷」――細川周平『遠きにありてつくるもの』みすず書房

細川周平、『遠きにありてつくるもの――日系ブラジル人の思い・ことば・芸能』(みすず書房、2008年)  短歌や俳句、音楽や踊り、言語(単語の借用から言語学説)、そういった文化実践を網羅するがごとく調査。日系人移民が、文化変容を通して、いかに「故郷」とのアンビバレントな関係をもっていたのかが、多面的に論じられ、全470頁にも…
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