テーマ:沖縄

移動と越境から、国籍や民族や公共圏を問い直す、『国民国家の境界』(日本経済評論社)

加藤哲郎他編、『国民国家の境界ーー政治を問い直す1』(日本経済評論社、2010)  第3章を書かれた鳥山淳さんからご献本をいただきました。ありがとうございます。  同章は、戦中から戦後にかけての時代、すなわち、植民地とされた朝鮮・台湾が日本から切り離される一方で、沖縄が米軍統治下へと入れられることによって、「国民」の境界…
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沖縄発の雑誌から生まれたアイヌ・部落・反差別の本、竹内渉『北の風 南の風』

竹内渉『北の風 南の風ーー部落、アイヌ、沖縄。そして反差別』、解放出版社、2009年  ここでも何度か紹介してきた沖縄からの雑誌『けーし風』連載の記事を中心にまとめた一冊。約15年間も書き継がれた文章を中心に、テーマ別に再配列。『けーし風』には、日本の、世界の、さまざまな地域の運動を紹介する「北の風 南の風」という欄があり…
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鳩山首相が退陣表明をして、沖縄の米軍基地問題は? 田仲康博『風景の裂け目ーー沖縄、占領の今』

田仲康博『風景の裂け目ーー沖縄、占領の今』、せりか書房、2010年  昨日、鳩山首相が退陣表明。支持率低下の原因の一つには、明らかに、沖縄の米軍基地移転問題への対応のまずさがあっただろう。迷走した挙げ句に自民党政権時代の案とほぼ変わらない案に落ち着いたことが、激しい失望と怒りを引き起こした。  人によっては、しかし、その…
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沖縄の「自治」を考える――松島泰勝『琉球の「自治」』と宮城康博『沖縄ラプソディ』

松島泰勝『琉球の「自治」』、藤原書店、2006年 宮城康博『沖縄ラプソディ――〈地方自治の本旨〉を求めて』、御茶の水書房、2008年  明日に迫ってきたシンポジウム「「独立/自立/自治」を考えるーー沖縄、奄美、ヒロシマ」に関連して、重要書を二冊紹介。  一冊目の松島泰勝氏の『琉球の「自治」』は、基本的には「開発」こ…
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占領経済・「開発」を問う、鳥山淳編『イモとハダシ――占領と現在』(社会評論社)

鳥山淳編、『イモとハダシ――占領と現在』(社会評論社、2009年)  前回も紹介しました、『沖縄・問いを立てるシリーズ』をもう一冊。これまた充実した一冊ですし、今度開催する「「独立/自立/自治」を考えるーー沖縄、奄美、ヒロシマ」とも深く関わる内容です。 第5巻 はじめに、イモとハダシ――占領と現在(鳥山淳) 1、…
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藤澤健一編『反復帰と反国家――「お国は?」』/「独立、自立、自治」を問うシンポジウム(2月13日)

藤澤健一編『反復帰と反国家――「お国は?」』、社会評論社、2008年  以前にも紹介しました、「沖縄・問いを立てる」シリーズの第6巻。  「独立/自立/自治」シンポが近づいてきたので、再読。ここでも紹介いたします。 第6巻 反復帰と反国家――「お国は?」 藤澤健一編 1、〈無国籍地帯〉、奄美諸島(前利潔) 2、…
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『けーし風』65号は「新政権下で〈抵抗〉を考える」

『新沖縄フォーラム 〈季刊〉 けーし風(かじ)』65号 特集:「新政権下で〈抵抗〉を考える」  昨日は、「普天間基地存置もありうる」と言った岡田外相。迷走が続いています。  迷走しているということは、アメリカ政権の声と沖縄住民の声とのあいだでなおブレているということ。基地撤去に向けてチャンスがないわけではない、と見てい…
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2月13日シンポ:「独立/自立/自治」を考えるーー沖縄、奄美、ヒロシマ

安里英子『凌辱されるいのちーー沖縄・尊厳の回復へ』、御茶の水書房、2008年 安里英子『沖縄・共同体の夢ーー自治のルーツを訪ねて』、榕樹書林、2002年 アジア太平洋研究センターディアスポラ研究会シンポジウム: 「「独立/自立/自治」を考えるーー沖縄、奄美、ヒロシマ」  アジア太平洋研究センター(東京麻布台/本校…
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沖縄の小説で今年もっとも重要な一作、目取真俊『眼の奥の森』(影書房)

目取真俊『眼の奥の森』(影書房、2009年)  前回、もののついでに話題作、池澤夏樹『カデナ』に触れたけれども、こんな駄作を、書評で絶賛したり、「今年の三冊」に取り上げたりする人が多いのに驚く。何が悪いとか間違っているのではないにせよ、設定、人物、主張がステレオタイプで、小説として何がきちんと評価してるのかと疑う。大作家に…
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沖縄の米軍基地(普天間/嘉手納/辺野古、、、)に関連して、いくつかの本

大久保潤『幻想の島 沖縄』、日本経済新聞出版社、2009年 野里洋『癒しの島、沖縄の真実』、ソフトバンク新書、2007年 池澤夏樹『カデナ』、新潮社、2009年  いろいろ報道が出ている、沖縄の米軍基地移転問題。前自民党政権での合意であった普天間基地の辺野古への移設の是非、その他の選択肢など、だいぶ揺れている。でも大手…
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普天間基地移設問題、テレメンタリーで特集、『けーし風』で辺野古の環境アセス特集、民主は妥協

『新沖縄フォーラム 〈季刊〉 けーし風(かじ)』第64号(2009年9月)  特集:辺野古・環境アセスはいま  今朝の新聞に、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題について、民主党が国外・県外移設の公約を破棄し、辺野古案を踏襲する方向に転換したという記事が出ている。予想されたことではあるけども、社民との連立の意義も見直され…
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地域の独立/自立を考える――喜山荘一『奄美自立論――四百年の失語を越えて』(南方新社)

喜山荘一『奄美自立論――四百年の失語を越えて』南方新社、2009年  先の記事で、東琢磨さんの『ヒロシマ独立論』(青土社)を取り上げました。  東さんは、沖縄の反復帰運動を参照しつつ、思考の可能性として、ヒロシマ独立、つまり国家に纂奪されたヒロシマを取り戻すことを提起されました。  今度紹介したいのは、喜山荘一さん…
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ジェンダー&エスニシティの複眼的視点から沖縄研究を再定義する、勝方=稲福恵子『おきなわ女性学事始』

勝方=稲福恵子、『おきなわ女性学事始』、新宿書房、2006年  今日の連続ティーチイン沖縄で宮城晴美さん講演をバックアップした早稲田大学 琉球・沖縄研究所の勝方=稲福恵子さんの著書で、沖縄研究をジェンダーとエスニシティの交差点から位置づける試み。  今日の講演も、家父長制が「集団自決」を引き起こした側面に焦点を当てていた…
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6月14日(日)ティーチイン沖縄で、宮城晴美さん講演――『新版 母の遺したもの』

宮城晴美、『新版 母の遺したもの――沖縄・座間味島「集団自決」の新しい事実』、高文研、2008年(初版2000年)  今度の日曜日6月14日に、以下に案内をつけましたように、連続ティーチイン沖縄が開催されます。  座間味島の「集団自決」における日本軍の責任、そしてとりわけ女性を「自決」へと追いやった純潔イデオロギーの問題…
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ブックレット『薩摩支配400年 琉球処分130年を問う』刊行の案内

薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会(編) 『薩摩支配400年 琉球処分130年を問う』、2009年  最近出たブックレットサイズの論集。  これを出した「薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会」のサイトはここ。  ここにあるとおり、「薩摩の琉球支配400年を問うシンポジ…
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オバマ政権、ガザ侵攻、そして現代史のなかの沖縄――『けーし風』62号

『新沖縄フォーラム 〈季刊〉 けーし風(かじ)』第62号(2009年3月)  特集1:オバマ政権と沖縄  特集2:ガザが世界に問いかけているもの  沖縄発の季刊誌『けーし風(かじ)』の今号は、特集1が「オバマ政権と沖縄」、特集2が「ガザが世界に問いかけるもの――パレスチナと私たち」。今年のはじめから世界で注目を浴びた二…
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沖縄をめぐる文学・思想論の最重要書――新城郁夫『到来する沖縄』

新城郁夫、『到来する沖縄――沖縄表象批判』、インパクト出版会、2007年  前回紹介のシリーズ『沖縄・問いを立てる』(社会評論社)の編者の一人である新城郁夫氏の二冊目の単行本。一冊目は、『沖縄文学という企て――葛藤する言語・身体・記憶』(インパクト出版会、2003年)。  著者は、日本と/の沖縄の問題を、重層的にかつ…
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新世代の沖縄研究のエッセンス――『沖縄・問いを立てる』(全6巻)/とくに第3巻について

屋嘉比収、近藤健一郎、新城郁夫、藤澤健一、鳥山淳(編)、 『沖縄・問いを立てる1 沖縄に向き合う――まなざしと方法』、 社会評論社、2008年  若い世代の沖縄研究者の画期的なシリーズだ。まずもって全巻の構成を見よう。  第1巻 沖縄に向き合う――まなざしと方法 (編者全員)  第2巻 方言札――ことばと身体 …
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世代をまたぎ、本土とのあいだをまたぐ沖縄戦の記憶――目取真俊『風音』

目取真俊、『風音――The Crying Wind』、リトルモア、2004年  『虹の鳥』に続いてもう一冊、目取真俊の小説を紹介。  「風音」とは、風葬場に置かれた戦死した日本兵の頭蓋骨のなかを通り抜けるときに響く風の音だ。兵士は、本土から沖縄戦のときに来て墜落した特攻隊員。  物語は、この頭蓋骨と風葬場を軸に、沖縄と…
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沖縄に押しつけられ隅々にまで浸透した日常的な暴力の所在を描く目取真俊『虹の鳥』

目取真俊『虹の鳥』(影書房、2006年)  先に紹介した、黒澤亜里子・編『沖国大がアメリカに占領された日――8・13米軍ヘリ墜落事件から見えてきた沖縄/日本の縮図』(青土社、2005年)のなかには、編者・黒澤氏による「目取真俊『虹の鳥』論」が収録されている。この目取真氏の『虹の鳥』は、他の論者によってもあちこちで取り上げら…
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沖縄で米軍所有の航空機墜落――『沖国大がアメリカに占領された日』再読

黒澤亜里子・編『沖国大がアメリカに占領された日――8・13米軍ヘリ墜落事件から見えてきた沖縄/日本の縮図』、青土社、2005年  また沖縄でアメリカ軍所有の航空機が墜落炎上した。10月24日の夕方、小学校の近くのサトウキビ畑に墜落した(乗員は全員無事)。国道もすぐ側を通っている。そして例によって、地位協定を楯に、大破した機…
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沖縄文学研究者の半世紀の政治発言集――岡本恵徳『「沖縄」に生きる思想』

岡本恵徳、『「沖縄」に生きる思想――岡本恵徳批評集』、未来社、2007年  前回紹介した沖縄発の雑誌『けーし風(かじ)』の創刊メンバーの一人、岡本恵徳氏の評論集。  沖縄文学の研究者としては、『沖縄文学の地平』(三一書房)や『現代文学にみる沖縄の自画像』(高文研)などなど、計5冊の著書を岡本氏は刊行しているが、その倍の1…
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鹿野政直と沖縄史――『けーし風(かじ)』第60号「歴史を語る磁場」

『新沖縄フォーラム けーし風(かじ) 第60号』2008年9月:特集「歴史を語る磁場」  特集は、歴史学。  なかでも、鹿野政直氏の長時間インタヴューは圧倒的。若い沖縄研究者の我部聖氏と戸邉秀明氏による質問、ツッコミ、フォローも考えさせられるところ大です。  これは、鹿野氏の『戦後沖縄の思想像』と『沖縄の淵――伊波普猷…
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『けーし風』最新号ーー「沖縄の18歳に伝えたいオキナワ」

『新沖縄フォーラム けーし風(かじ) 第59号』2008年6月:特集「沖縄の18歳に伝えたいオキナワ」  私が定期購読している、沖縄から発信する雑誌です。毎号、触発されること、教えられることの多い雑誌ですが、今回の号も。  編者の岡本由希子さんは「特集にあたって」でこう書きます。いまの10代の沖縄の子どもたちは、沖縄につ…
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