【コリアン・ディアスポラ関係の11冊】――ブックリスト・2/7

【コリアン・ディアスポラ関係の11冊】/「ディアスポラ」から世界を読み直すためのブックリスト・増補改訂の77冊  ディアスポラ・ブックリスト50、あらため増補改訂の77冊(7×11)の第二回は、【コリアン・ディアスポラ関係の11冊】です。当初、日本、中国なども含めて、「東アジア」の括りにしていたのですが、それではあまりに冊…

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【ディアスポラから〈世界〉を読む11冊】――ブックリスト・1/7

【ディアスポラから〈世界〉を読む11冊】/「ディアスポラ」から世界を読み直すためのブックリスト・増補改訂の77冊  10月下旬まで紀伊国屋書店新宿南店で開催中のブックフェア「異郷を生きるーーディアスポラ論からの問いかけ」では、「ディアスポラ研究の現在」と「ブックガイド50冊リスト」を掲載したパンフレットを売り場で無料配布し…

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高齢の在日コリアン女性一世への生活史聞き取りの記録、『在日コリアン女性20人の軌跡』

かわさきのハルモニ・ハラボジと結ぶ2000人ネットワーク 生活史聞き書き・編集委員会(編)『在日コリアン女性20人の軌跡――国境を越え、私はこうして生きてきた』(明石書店、2009年)  工業地帯である川崎市の、つまり戦時中から多くの朝鮮人が労働に徴用された地域の在日朝鮮人の一世の女性たち、つまりもう80~90歳ぐらいの方…

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普天間基地移設問題、テレメンタリーで特集、『けーし風』で辺野古の環境アセス特集、民主は妥協

『新沖縄フォーラム 〈季刊〉 けーし風(かじ)』第64号(2009年9月)  特集:辺野古・環境アセスはいま  今朝の新聞に、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題について、民主党が国外・県外移設の公約を破棄し、辺野古案を踏襲する方向に転換したという記事が出ている。予想されたことではあるけども、社民との連立の意義も見直され…

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山形国際ドキュメンタリー映画祭で、テレサ・ハッキョン・チャの映像特集/『ディクテ』と『異郷の身体』

◆テレサ・ハッキョン・チャ『ディクテーー韓国系アメリカ人女性アーティストによる自伝的エクリチュール』、池内靖子訳、青土社、2003年 ◆池内靖子/西成彦(編)『異郷の身体ーーテレサ・ハッキョン・チャをめぐって』、人文書院、2006年  明日から山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催されます。とくに今回楽しみなのは、特集「シ…

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映画『カムイ外伝』(松山ケンイチ主演)公開で、四方田犬彦『白土三平伝』に再注目を

四方田犬彦『白土三平論』作品社、2004年  松山ケンイチ主演の映画『カムイ外伝』が公開されて、宣伝もされまくっている。  むつ出身(かつ、その出自や言葉を隠さない)の松山ケンイチ氏が、アイヌ語「カムイ」から来ているこの作品に選ばれたのは偶然か?、などと考えたり。  それはさておき、本の話。  ちょうど映画公開か…

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訃報:マサオ・ミヨシ氏、佐藤レオ氏、、、「抵抗」を問い、求めた人たち

マサオ・ミヨシ、吉本光宏、『抵抗の場へ――あらゆる境界を越えるために マサオ・ミヨシ自らを語る』、洛北出版、2007年  以前ここでも取り上げたことのあるマサオ・ミヨシ氏が亡くなりました。  『抵抗の場へ――あらゆる境界を越えるために』というインタヴュー集が洛北出版から出ています。  戦争体験、アメリカ移住、反戦運動、…

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ディアスポラを語る書店トーク、二夜連続:本橋哲也&浜邦彦(10/11)、臼杵陽&徐京植(10/12)

紀伊国屋書店新宿南店、二夜連続トークイベント ◆本橋哲也&浜邦彦:「離散体験は何を語るか」 ◆徐京植&臼杵陽:「追放、半難民、方法としてのディアスポラ」  『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)の刊行を記念して、紀伊國屋書店新宿南店5階人文書コーナーにて、でブックフェア「異郷を生きる――ディアスポラ論からの問いか…

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ブックフェア「異郷を生きる――ディアスポラ論からの問いかけ」開催中!(10月いっぱい)

ブックフェア「異郷を生きる――ディアスポラ論からの問いかけ」(紀伊国屋書店新宿南店)  『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)の刊行を記念して、紀伊國屋書店新宿南店5階人文書コーナーにて、でブックフェア「異郷を生きる――ディアスポラ論からの問いかけ」を開催中です。ぜひ足をお運びください。  また売り場にて、ブック…

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テクストの危うさや錯誤までをも読み解く、熊野純彦『和辻哲郎――文人哲学者の軌跡』岩波新書

熊野純彦『和辻哲郎――文人哲学者の軌跡』岩波新書、2009年  多産な熊野純彦氏の最新著。近年岩波文庫に入った和辻哲郎『倫理学(全四分冊)』に書かれた「解説」をベースにしつつ、しかし事実には書き下ろしに近い和辻哲郎についてのモノグラフ。  僕は学生時代には、世代的にも必然的なのかもしれないけれども、米谷正匡氏や高橋哲…

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大江志乃夫氏の訃報に触れて――大江志乃夫『凩の時』など

大江志乃夫『凩の時』、筑摩書房1985年、ちくま学芸文庫1992年  歴史家の大江志乃夫氏が亡くなったという記事を見た。日本近代史の大家だ。  僕も多くを学ばせてもらった。本当に多くの仕事を残した人だったけれども、最大の一冊は、『日露戦争の軍事史的研究』(岩波書店、1976年)だろう。また立風書房から出した二冊、『東アジ…

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民主党が戸籍廃止を検討?!――佐藤文明『戸籍って何だ』ぐらいは読みましょう

佐藤文明『戸籍って何だ――差別をつくりだすもの』、緑風出版、2002年  昨日の日経のニュースによると、民主党の議員有志が、個人単位の登録制度をつくるために、戸籍制度の廃止を含めた制度の見直しを考える議員連盟を発足させるという(30人程度)。  この議員らが「個人単位の登録」によって何を目指しているのかなど、もう少し深い…

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「政権」交代騒ぎのなかで、また千葉景子法務大臣就任のなかで、『主権のかなたで』(鵜飼哲)を読み返す

鵜飼哲、『主権のかなたで』、岩波書店、2008年  世の中は、政権交代、鳩山新内閣発足で、騒がしくなっています。  ちょっと注目は、千葉景子氏の法務大臣就任。死刑廃止を持論とする方で、アムネスティ議員連盟の事務局長でもあります。バリバリの社会党出身者で、どうしてこんな人事がありえたのか不思議でもありますが、知人に言わせた…

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政権交代・新内閣って言うけれど――『季刊ピープルズ・プラン』最新47号「日本国家はどこへ向かうのか」

『季刊ピープルズ・プラン』47号(2009年夏号)特集「日本国家はどこへ向かうのか」  民主党が大勝した衆院選が終わり、今日にも現麻生内閣が総辞職し、鳩山新内閣が発足。政権交代だ、チェンジだって言うけれど、いったい何が変わるのか。結局変わらないアメリカの中東政策のようなことになるのか。  ピープルズ・プラン研究所の刊行し…

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〈9・11〉から8年を期にもう一冊、ジルベール・アシュカル『中東の永続的動乱』つげ書房新社

ジルベール・アシュカル『中東の永続的動乱――イスラム原理主義、パレスチナ民族自決、湾岸・イラク戦争』、岩田敏行(編)、つげ書房新社、2008年  レバノン出身の国際政治学者、ジルベール・アシュカルの時事評論集。  2004年には『野蛮の衝突――なぜ21世紀は、戦争とテロリズムの時代になったのか?』(作品社)も翻訳刊行され…

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〈9・11〉から8年、変わらぬアメリカ――『アメリカン・ジハード:連鎖するテロのルーツ』

マフムード・マムダーニ『アメリカン・ジハード――連鎖するテロのルーツ』(越智道雄訳、岩波書店、2005年)  2001年のアメリカ・ニューヨークの〈9・11〉から8年。いろいろイベントも開かれたようですが、イラクとアフガニスタンでなおも続いている悲劇をどう考えればいいのでしょうか。オバマ政権になっても事態は何も変わっていま…

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雑誌『オルタ』09年7-8月号:特集「北欧神話?――グローバリゼーションと福祉国家」

『オルタ』09年7-8月号:特集「北欧神話?――グローバリゼーションと福祉国家」  先の「子どもの貧困」についての記事の冒頭で言及した、教育費の公的負担割合について。最低の日本の反対で、公的支出割合の高いのが、1位アイスランド、2位、デンマーク、3位スウェーデンだそうだ。医療や教育などが手厚い北欧福祉国家のイメージどおりか…

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「子どもの貧困」についての新書2冊、他

◆山野良一『子どもの最貧国・日本――学力・心身・社会におよぶ諸影響』、光文社新書、2008年 ◆阿部彩『子どもの貧困――日本の不公平を考える』、岩波新書、2008年  昨日の報道によると、OECD(経済協力開発機構)が、各国の国内総生産に占める学校など教育機関への公的支出の割合を8日に発表したらしく、28ヶ国中、日本は相変わらず…

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異形の哲学――アルフォンソ・リンギス『汝の敵を愛せ』『何も共有していない者たちの共同体』(洛北出版)

◆アルフォンソ・リンギス『汝の敵を愛せ』、中村裕子訳、洛北出版、2004年 ◆アルフォンソ・リンギス『何も共有していない者たちの共同体』、野谷啓二訳、洛北出版、2006年  引き続き、洛北出版の本を紹介。出版社立ち上げの最初の一冊がこれでした。  リンギスはその後、洛北でもう一冊訳され、また河出書房と青土社からもそ…

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マウリツィオ・ラッツァラート『出来事のポリティクス――知-政治と新たな協働』洛北出版

マウリツィオ・ラッツァラート『出来事のポリティクス――知-政治と新たな協働』、村澤真保呂・中倉智徳訳、洛北出版、2008年  先に紹介した廣瀬純『シネキャピタル』(洛北出版)と合わせて読みたいのが、同じ洛北出版から刊行された二つ。一つがすでに紹介をしましたジョック・ヤング『排除型社会』。もう一つがコレ。  注目のイタリア…

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