徐京植『植民地主義の暴力ーー「ことばの檻」から』(高文研)とトークセッション

徐京植『植民地主義の暴力ーー「ことばの檻」から』高文研、2010年

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 徐京植さんの最新論文集。
 目次詳細は、高文研のサイトに。

 冒頭に、日本の植民地主義を直接的に論じた二本。とくに、「和解という名の暴力──朴裕河『和解のために』批判」は、僕も関わってきた和解論批判のなかで、現時点での集大成的な論考。僕にとっては、かなり決定的な批判になっていると思うけれども、これでもなお朴裕河氏とか上野千鶴子氏は、このナショナリストめ!、みたいな(反論にならない)反論を続けるのだろうか。

 第二部が、副題「ことばの檻」に関わる詩人・作家論。
 徐さんには、すでにプリーモ・レーヴィについては一冊の本があるけれども、今度はレーヴィに加えて、ジャン・アメリー、尹東柱、パウル・ツェラーンなどを論じた文章が入っている。発表初出も、イタリア語や朝鮮語で出されたものというのも、徐さんの議論の普遍性を裏付けている。

 残念なことにと言うべきか、日本社会にとっては、いまだに「植民地主義批判」が必要不可欠であり、本書が果たす役割は大きいと言わざるをえない。

    *    *    *

 本書の刊行を機に、著者と高橋哲哉氏との対談というかたちで、トークセッションが二度開かれる。
 東京堂書店(6月21日)、と、ジュンク堂書店新宿店(7月1日)

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植民地主義の暴力―「ことばの檻」から
高文研
徐 京植

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