『オルタ』09年11-12月号、特集「1989→:自由と民主化の神話」

『オルタ』09年11-12月号、特集「1989→:自由と民主化の神話」

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 『オルタ』2009年の最後の号は、「1989年」冷戦体制崩壊から20年を考える特集号でした。

 僕も執筆しており、パレスチナ/イスラエルの「ポスト1989年」を考察しています。
 結局、いまのパレスチナ情勢は、冷戦終焉も一要素としながら、その直前から継続していた第一次インティファーダと、そしてその直後に起きた湾岸戦争と、そうしたさまざまな「ポスト」戦争の枠組みのなかで形成されています。オスロ合意は、その90年代に敷かれた路線なわけですし、いまもなお、問題の構図はその圏内にあります(パレスチナ情報センター「2010年1月1日、いやーな感じの西岸地区で」を参照)。

 巻頭は、台湾・中国研究者の丸川哲史さんとマルクス研究者の的場昭弘氏との対談。
 その他、東欧、アフリカ、アフガニスタン、などなど。世界的視野から、ポスト冷戦の20年間を考えるための、ひじょうにいい特集号になりました。実際、日本についての現在とこれからを知るにも、20年スパン、30年スパンの「世界史」を知らなければなりません。しかも、政治・経済・思想にわたって。
 とりわけ、自由と民主主義を旗印にして戦争と略奪に明け暮れているアメリカ的世界観が蔓延したこの20年間の意味と、そしていまやそのアメリカと並んで「G2」とさえ言われるようになった中国について、多角的に考察することは大事でしょう。
 編集者さん、お疲れさまでした。
 http://www.parc-jp.org/alter/2009/alter_2009_11-12.html

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