ホスト・コミュニティと移住者コミュニティの分析モデル――エリアス、他『定着者と部外者』

ノルベルト・エリアス/ジョン・スコットソン、『定着者と部外者――コミュニティの社会学』(大平章訳、法政大学出版局、2009年

画像


 本書について、『図書新聞』(12月12日号)に書評を書きました。
 以下は、そのほんの冒頭部分です。
 本書の表題は「定着者と部外者」と堅苦しいが、最近より流通している言葉で置き換えれば、ホスト・コミュニティと移住者コミュニティの関係、あるいはさらに、移住者コミュニティのなかのオールドカマーとニューカマーも加えた関係、などと言えばイメージしやすいだろうか。それらのあいだでいかに権力関係が生じ、差別などの社会問題に発展するのか、そのメカニズムを、モデル化をとおして分析したものである。日本でも本格的に移民労働の全面開放が叫ばれている現在、あるいは戦前の植民地支配時代にルーツをもつ特別永住外国籍者(オールドカマー)の数を、戦後移住者(ニューカマー)が上回っている現在、日本語で本書を読むことの意義は、、、(以下略)

 それなりに紙幅もあったので、いろいろと書きました。『図書新聞』をお読みいただければ幸いです。

 なお同号は、一面に、新城郁夫さんによる北村毅『死者たちの戦後誌――沖縄戦跡をめぐる人びとの記憶』(御茶の水書房)の書評、細見和之さんによるアドルノ『アドルノ 文学ノート1・2』(みすず書房)の書評、また他に、現在来日中のリュドミラ・ウリツカヤの『通訳ダニエル・シュタイン』(新潮社)の書評などなど、充実しています。
 ぜひ併せてご一読ください。

にほんブログ村 本ブログ 学術・専門書へ

定着者と部外者―コミュニティの社会学 (叢書・ウニベルシタス)
法政大学出版局
ノルベルト エリアス

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る