『オルタ』09年9-10月号:特集「中華世界――21世紀の転換点」

『オルタ』09年9-10月号:特集「中華世界――21世紀の転換点」

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 アジア太平洋資料センター刊行の雑誌、『オルタ』の最新号は、「中華世界――21世紀の転換点」です。

巻頭言
チベット総覧、四川大地震、五輪開催……。「改革開放の30年」の2008年は、世界に中国を伝える節目の一年であった。

とりわけ世界的な経済危機は、中国の巨大資本および市場の存在を国際社会に鮮明に見せつける機会となり、米国・中国を指す「G2」なる言葉も聞かれるようになった。

一方、台湾(中華民国)でも、08年5月の総統選で、大陸中国との関係強化を図る馬英九・国民党政権が誕生。両岸接近が加速度的に進行している。

ポスト冷戦の東アジアにおいて、自治区・香港・台湾を含む「中華世界」の新たなる再編は、日本や朝鮮半島を含む周縁部に複合的な軋轢を刻みつつ、世界史転換の到来を告げている。

目次
・両岸関係の進展と中華世界の今後 丸川哲史
・アンビバレントさへの向こう側へ 本田親史
・強烈な「地方文化」の存在 香港特別行政区 谷垣真理子
・国共和解の衝撃 劉傑
・独立電影と「民間」の対等 麻生晴一郎
・金融危機後の中国経済 丸川知雄
・中国の経済成長と東南アジア大陸への影響 メコン・ウォッチ
・中国農業の基本問題を考える 厳善平
・もうひとつの「希望は、戦争」 五十嵐泰正

 他、注目は、書評記事二本。
・金友子さんによる、毛利嘉孝『ストリートの思想』(NHKブックス)
・古屋哲さんによる、ギルロイ他『黒い大西洋と知識人の現在』(松籟社)
 いずれも読み応えのある書評です。

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