歴史学研究会大会報告・現代史部会――離散者が問う戦後世界像

『歴史学研究』増刊号(2008年10月)「新自由主義の時代と現代歴史学の課題」

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 7月にあった歴史学研究会の2008年度大会の報告特集号です。
 私は、現代史部「離散者が問う戦後世界像――その包摂と排除に見る植民地主義の継続」に参加しました。
 報告は、道場親信さんの「「戦後開拓」再考――「引揚げ」以後の「非/国民」たち」と、と小山田紀子さんの「人の移動からみるフランス・アルジェリア関係史――脱植民地化と「引揚者」を中心に」。
 その他、この増刊号全体の目次はここ
 私は、事後の報告批判の任を与えられ、『歴史学研究』の12月号にそれを執筆しました。併せてお読みいただければ幸いです。

 詳しくはそこに書いたので、ここではあまり書きませんが、植民地支配とそれが終わってもなお続く植民地主義の残滓。日本とフランスに共通する「引揚者」の吸収の問題と、国民/非国民の線引きし直しの問題。本当に類似しています。
 ただ、たんなる類似として語るのではなく、どのように世界史的地平のなかで、ある関連をもって展開されているのか。「戦後世界像」を論じるには、個別報告を受けて、さらに私たちが議論し考えなければならない課題だと思います。

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