『オルタ』(PARC刊)のリニューアル創刊

『オルタ』2008年7-8月号(リニューアル創刊号)特集「世界食糧危機」

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 アジア太平洋資料センター(PARC)の雑誌として、『月刊オルタ』の名前で親しまれてきたものが隔月刊となってリニューアル。私は月刊のときから購読をしていましたので、継続して購読します。
 そもそも月刊で雑誌を作るなんて、とんでもなくたいへんな作業だと思うので、隔月刊にするのはいいことだと思います。実は読むほうも、毎月新しい雑誌・記事をフォローするのもたいへんですしね。作り手も読み手も、じっくりと取り組めるのがいいと思います。

 この雑誌の目次詳細はここ↓
 http://www.parc-jp.org/alter/2008/alter_2008_07-08.html

 気合いの入った特集「世界食糧危機」の他に、個人的に気になった記事を挙げておきます。

 まずは、『イラン・パペ、パレスチナを語る』(ミーダーン編訳)の書評(岡田有生)。国家に抗する個人の倫理性に焦点を当てて論じています。私も関わった本だけに、書評はありがたい。

 四方田犬彦「アルメニア人虐殺とモハマッド・バクリーーナクバ60年に」。四方田さんは、拙著への書評紹介でも触れましたが、『新潮』7月号でも「ナクバ(=1948年のパレスチナの大厄災)」を主題とした時評「イスラエル建国と民族浄化」を書いています。今回はナクバそれ自体を正面からというよりも、彼らしい映画論・俳優論を切り口にしたもの。

 連載「隣のガイコク人」は、私も執筆した『現代思想』の特集号「隣の外国人」と同タイトル。今回の記事は、日本とフィリピンのはざまにある国籍認定問題。今後の連載も期待してます。

 森口豁「沖縄・見たことのない映像」(連載)。森口氏は、先日紹介した『けーし風 第59号:沖縄の18歳に伝えたいオキナワ』にも書いています。そこでは「目に見えない三つの風景」として、直視しがたいがしかし直視すべき沖縄の「場所」を紹介しています。今回は、沖縄「復帰」後、ちょうど1年のときに東京の国会で「自殺」した沖縄の青年についてのドキュメンタリーについて。『けーし風』とあわせて読んでほしい。

 丸川哲史「北京で考える1」(連載)。丸川さんの書くものにはいつも大きな刺激を受けてきました。『台湾、ポストコロニアルの身体』、『リージョナリズム』、『冷戦文化論』など。その丸川さんがこの4月から中国・北京に長期滞在。チベット問題、大地震、オリンピック、万博、、、などなど。さらなる変化の過程にある中国を丸川さんがどのように見ているのか、毎号楽しみです。


 なお、『月刊オルタ』のバックナンバーはこちら
 →  http://www.parc-jp.org/alter/index.html