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zoom RSS 叢書グローバル・ディアスポラ3『中東・北アフリカのディアスポラ』(明石書店)

<<   作成日時 : 2010/07/31 13:13   >>

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駒井洋[監修]、宮治美江子[編]、『中東・北アフリカのディアスポラ』、明石書店、2010年

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 明石書店より、グローバル・ディアスポラ叢書(全6巻)、創刊。同出版社からは、それに先駆けて、私たちも、臼杵陽(監修)/赤尾光春・早尾貴紀(編)『ディアスポラから世界を読む――離散を架橋するために』(2009年)を刊行。ディアスポラと言ったら、明石というぐらいになってきました。

 第3巻『中東・北アフリカのディアスポラ』の内容:
古来より民族、文化、国家の十字路にあって、人、モノ、情報が行き交う土地として発展してきた中東・北アフリカ地域の多様なディアスポラの姿を、「被害者ディアスポラ」「労働ディアスポラ」「交易ディアスポラ」「植民ディアスポラ」に分類して描く。

I  民族国家の成立を契機としての被害者ディアスポラ
 第1章 パレスチナ人ディアスポラ(臼杵陽)
 第2章 越境と離散のクルド人(山口昭彦)
 第3章 古い移民、新しい移民──アルメニアからの移民(吉村貴之)

II 革命の結果としての被害者ディアスポラ
 第1章 中央アジアのムハージル(小松久男)
 第2章 アメリカのイラン人(中西久枝)

III 労働ディアスポラ──出身地とのネットワークを中心に
 第1章 マグリブからフランスへのディアスポラ(宮治美江子)
 第2章 トルコ人のドイツへの移民(中山紀子)

IV 交易ディアスポラと植民ディアスポラ
 第1章 レバノン系・シリア系移民ディアスポラを考える(宇野昌樹)
 第2章 南アラビア、ハドラマウト地方出身移民の変遷(新井和広)
 第3章 オマーンと東アフリカ間の移民(大川真由子)


 臼杵陽氏(パレスチナ)、吉村貴之氏(アルメニア)のお二人が、『ディアスポラから世界を読む』からの参加者。また本書は、宇野昌樹さんからご献本いただきました。ありがとうございました。
 中央アジアからマグレブまでの範囲をカバーする本書は、古代から現代に至るまで東西文明の交点でもある地域を扱っていると言えますが、それを「ディアスポラ」の観点から読み直す、ということは、すなわち世界史の読み直しに通じる重要な作業だと思います。
 ぜひお手にお取りください。

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