パレスチナを象徴するハンダラ君(ナージー・アル・アリーの風刺漫画)、ついに刊行!
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作成日時 : 2010/06/18 09:29
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ナージー・アル・アリー『パレスチナに生まれて』、ジョー・サッコ序文、露木美奈子訳、藤田進監修、いそっぷ社、2010年
パレスチナに行くとあちこちに見られる、この男の子の後ろ姿「ハンダラ君」。壁に描かれたり、キーホルダーやペンダントに象られたり。
ハンダラ君は、風刺画家ナージー・アル・アリーが描いたパレスチナ難民のキャラクター。ナージーは、1937年にパレスチナに生まれ、48年のイスラエル建国で難民に。レバノンで少年時代を過ごし、クウェートに移住し、風刺漫画家に。またレバノンに戻る。
風刺漫画では、つぎはぎだらけのボロをまとった難民の子ども「ハンダラ」をキャラクターとして生み出し、その視点から一コマでイスラエルの暴力を鋭く批判。加えて、腐敗したアラブ諸国やさらにはPLOまでも批判。広い読者と支持を得た。
結果、イスラエルのみならずPLOなどからもやっかい者扱いをされ、身の危険を感じてロンドンに避難。しかしそこで87年に「何者か」に暗殺された。
しかし暗殺後も、ハンダラ君はパレスチナを象徴するキャラクターとして衰えることなく広く使われていった。
たんに知識としてパレスチナを知るのではなく、歴史と文化としての抵抗運動を知るためにも、必読の一冊。

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