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zoom RSS メロン・ベンヴェニスティ氏、インタヴュー記事ーー『世界』7月号

<<   作成日時 : 2010/06/10 12:47   >>

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メロン・ベンヴェニスティ氏「聖地エルサレムの一部として。」、インタヴューアー=小田切拓、翻訳協力=岡田泰平、『世界』(岩波書店)、2010年7月号

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 3月に東京大学UTCPの招きで来日した、イスラエルの政治学者メロン・ベンヴェニスティ氏のインタヴュー記事が『世界』7月号に発表されました。
 インタヴューアーはジャーナリストの小田切拓氏。
 エルサレムでベンヴェニスティ氏と会い、招聘実務にあたった私も、小田切氏によるインタヴューに立ち会いましたが、ひじょうに興味深い記事になったと思います。

 ベンヴェニスティ氏は、独自の発言のポジションを築いてきた、いわば重鎮ですが、インタヴューの難しい人としても知られています。イスラエルの占領政策やユダヤ化政策にはひじょうに厳しい批判を加えていますが、しかし、彼を平和運動家として枠にはめたり、ありきたりのシオニズム批判の発言を引き出そうという、見え透いた質問でもしようものなら、質問者が怒られます。「聞く前から自分が望む回答が質問者のなかで決まっているような質問をしてくる人が多い。そういうときは寝てしまうか、怒って席を立つかだ」(笑)、なんてことも言っていました。「自分に挑戦してくれ。それによって質問者も試されているんだ」、と。
 そういう意味では、ベンヴェニスティ氏に向き合えるインタヴューアーは、日本ではそうそう見つからないでしょう。そのなかで小田切氏は、ベストな人物であったと思います。
 インタヴューの中では、イスラエル批判をするための、概念、用語、論理、倫理などが鋭く問い直されていきます。ぜひお読みください。

 なお、ベンヴェニスティ氏の講演と対談については、UTCPのブログに報告があります。
 ・パレスチナの〈破壊の歴史〉と〈共生の未来〉を語る、その1
 ・パレスチナの〈破壊の歴史〉と〈共生の未来〉を語る、その2


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