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zoom RSS 沖縄発の雑誌から生まれたアイヌ・部落・反差別の本、竹内渉『北の風 南の風』

<<   作成日時 : 2010/06/05 06:45   >>

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竹内渉『北の風 南の風ーー部落、アイヌ、沖縄。そして反差別』、解放出版社、2009年

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 ここでも何度か紹介してきた沖縄からの雑誌『けーし風』連載の記事を中心にまとめた一冊。約15年間も書き継がれた文章を中心に、テーマ別に再配列。『けーし風』には、日本の、世界の、さまざまな地域の運動を紹介する「北の風 南の風」という欄があり(実はパレスチナ・オリーブの通信からもこれまで何度も転載してもらっているのだが)、竹内氏は、毎号欠かさずその欄に、アイヌの運動状況、文化、人物、沖縄への関わりなどを書いている。
 著者は、埼玉県の被差別部落に生まれ育ち、北海道大学に入学してから北海道で活動、30年にわたってアイヌ問題に深く関わってきた。アイヌに対しては和人の「加害」側の立場で、アイヌ解放運動に携わり、現在、北海道アイヌ協会事務局次長。
 本書巻末には、本書の副題にも取られている「部落、アイヌ、沖縄。そして反差別」という自伝的文章がある。生まれ育ちから学生時代、アイヌとの出会い、運動への関わり、そして沖縄との出会いが、実直に綴られている。
 運動への関わりについては、当事者として、非当事者として、加害者として、被差別者として、さまざまな立場がある。本書はそうした「関わり方」についても多くの示唆をもたらしてくれる。

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北の風 南の風 部落、アイヌ、沖縄。そして反差別
解放出版社
竹内 渉

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