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ジョナサン・ボヤーリン、ダニエル・ボヤーリン(著) 『ディアスポラの力ーーユダヤ文化の今日性をめぐる試論』 赤尾光春・早尾貴紀(訳)、平凡社、2008年 (スキャナの関係で黄色っぽく見えますが、↑ 現物はもっと緑色に近いです。) とうとう出ました、日本で初紹介となるボヤーリン兄弟のユダヤ・ディアスポラ論! 私自身、拙著『ユダヤとイスラエルのあいだ』をまとめるにあたっては、大いに刺激を受けていました。 ボヤーリン兄弟によるユダヤ・ディアスポラ論の主眼は、 ◆ ラビ・ユダヤ教の伝統は、イスラエル国家を支える近代シオニズムとはまったく矛盾し、人為的な覇権国家はむしろユダヤ教の否定である。 ◆ ユダヤ人のディアスポラ思想は、非ナショナルな文化的アイデンティティの肯定であり、それこそがユダヤ文化の真髄をなす。 ◆ こうしたディアスポラの思想は、宗教的ユダヤ人の側からパレスチナ/イスラエル問題に関して、占領はもちろんのこと「ユダヤ人国家」に反対するという倫理的態度を示しうる。 ◆ またディアスポラ思想は、覇権主義的なナショナリズムに基づく占領や暴力や支配や紛争など、現代世界の多くの問題に対して、示唆となりうる。 などなど。いろいろな思考の材料が含まれています。 目次を挙げておきます。 序 章 ディアスポラの力 第一章 トリックスター、殉教者、利敵協力者 ーーディアスポラと抵抗のジェンダー・ポリティクス 第二章 キリヤス・ヨエルで憲法上のアイデンティティを画定する 第三章 ユダヤ人問題と国家理性 第四章 ディアスポラ ーーユダヤ人アイデンティティの生成とその根拠 オビの言葉より: 「領土国家に代わる別の地盤を提供し、アイデンティティと政治組織を論争的なかたちで結合する、「ディアスポラ主義」の高らかな宣言。2論考を加えた日本オリジナル版。ーー「ユダヤ国家」に抗うユダヤ人」 【追伸】 図書新聞9月6日号と週刊読書人に書評が掲載されました。 またそれについての紹介記事もアップしました。 |
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